自尊心
うつ病の患者は､一般的に自尊心を失っていることが多いという考えから､欧米で進んでいるうつ病治療では薬物療法と並行して､ｶｳﾝｾﾘﾝｸﾞによる患者の自尊心の快復が行われることが多いようです｡
自尊心や自尊感情というのは､誰にでもある自己の存在やあり方を大切に思う感情をいいます｡self-esteemという訳語があてられることが多いです｡ﾌﾟﾗｲﾄﾞや傲慢､驕り､および自惚れとは異なるものです｡ありのままの自分を受け入れ､誇りをもつことが精神医学的な意味での自尊心という意味です｡また日本語で表現できるﾌﾟﾗｲﾄﾞとは､自惚れや傲慢さを意味することがあり､自尊心とは別にして考える必要があります｡ﾌﾟﾗｲﾄﾞは､肯定的な意味で使われないことが多く､欧米においてはｷﾘｽﾄ教においても人間を罪に導く可能性があるとみなされる欲望や感情をあげた､｢７つの大罪｣とされています｡
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