箱庭療法の行い方 -2




カウンセラーの役割はは、このようにして作られた形から、出来上がった箱庭が伝えるメッセージ、箱庭の変化などを、クライエントの内的世界を知る手がかりとして考えていくことです。箱庭を作ることは、カウンセラーにとっては、クライアントの心理を解釈する手がかりとなり、クライエントにとっては自己表現療法となり、自己治癒力としての働きを担うとされています。

クライエントは、部屋に用意されたさまざまなおもちゃなどを見回し、自分の世界を表現するのにぴったりと思われるものを選んでいきます。たとえば、葉っぱで飾る、砂の上に貝殻を置き、その上に草花を一面に並べる、というとき、最初の貝殻は死んだ世界、死・抑うつ・無気力を表し、その上を覆う花々は、華やかな外見の姿を示すとみることもできます。つまり表面と内面の落差を示していると解釈されます。

このような箱庭療法は何度か繰り返されることによって、ゆっくりとクライアントの回復を促していくことになります。


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