うつ状態の分類 -2





(2)うつ病の成因からの区分

これは古典的な分類によるものです。
●狭義の「うつ病」・・「心理的誘因が明確でない内因性うつ病」と、
●狭義の「適応障害」・・「心理的誘因が特定できる心因性うつ病」の2分法です。

重症度という症状のみで判断するDSMなどの分類は、客観性があることから研究には適しています。ただし、臨床現場においては、そもそもなぜうつ病になったのか、という心理的誘因の評価を欠かすことはできません。こちらのほうが治療を進めていくうえでは本質的で大切といえるかもしれません。なぜなら、心理的誘因が特定できる場合(心因性うつ病)、環境を改善する等の手段により、その原因を取り除けばたちまち元気になれる可能性があるからです。

(2)は古典的分類とされ、現在では(1)が主流ですが、現在の病状を改善するためには何をしたらいいのか、何をすることができるのかを明らかにし、症状を完全に撤去、あるいはそれとうまく付き合っていくようにするのが治療において大切になってくるのではないかと
考えられます。


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